行政書士試験に出そうな違憲判定事件13件まとめ!

違憲判例13件まとめました 憲法

こんにちは。きなこです。

行政書士試験を独学勉強中です。

勉強科目「憲法」の中、実際にあった裁判での最高裁判所の判断について聞かれることが多いです。それぞれ、これは憲法の考えにに反するのか、そうでないのか等を問われますが、すべての判例をチェックするのなんて大変!

しかし、日本で法令に対する違憲判決がされたのは10件です。

それと、法令に対する違憲ではないですが個別の案件に対して違憲判定がなされた事件(適用違憲)の中で、試験に出そうな事件が3件あります。

ということは、その13件を押さえておけば、あとは合憲判断だと分かるはず。

そこで、それら13件の事件について、概要とポイントを簡単にまとめてみました。

日本の違憲判決13件まとめ

①【法令違憲】尊属殺重罰規定事件(最大判昭48.4.4)

昭和48年、初めての違憲判定裁判についてです。

以前は、尊属殺(父親、母親や、祖父母などを殺すこと)は、刑法200条において、普通の殺人よりも重い刑が規定されていました。

これが、憲法14条1項(法のもとの平等)に違反するのではないか、という内容です。

ポイント

・刑法200条で、尊属殺に重罰規定をしていること自体、その目的に関しては、違憲でない。

・尊属殺に対する重罰が厳しすぎるため、違憲と判定された。

②【法令違憲】衆議院議員定数不均衡訴訟事件(最大判昭51.4.14)

昭和51年、議員定数不均衡訴訟についてです。

昭和47年の衆議院議員選挙について、議員一人あたりの有権者の格差が、憲法14条1項(法のもとの平等、選挙権)に違反するのではないか、という内容です。

ポイント

・法のもとの平等は、選挙権に関して、各選挙人の投票の価値の平等まで要求する。

③【法令違憲】衆議院議員定数不均衡訴訟事件(最大判昭60.7.17)

今回も、議員定数不均衡訴訟についてです。

前回のお話と同じような内容ですが。

昭和58年に行われた衆議院議員選挙について、前回と同じように一票の格差が問題となり、裁判が行われた事件です。

ポイント

・前回と同じように、法のもとの平等は選挙権に関して、各選挙人の投票の価値の平等まで要求する判決となった。

・今回も、選挙の方法が憲法に違反するとされたが、選挙自体の結果は無効としない。

 ④【法令違憲】薬局距離制限事件(最大判昭50.4.30)

薬局を開設するための距離制限についてです。

憲法22条1項の職業選択の自由

「何人も、公共の福祉に反しない限り、居住、移転及び職業選択の自由を有する」

に関する事例です。

 ポイント

・許可制や資格制をとること自体については違憲でない。

・距離制限は、不良医薬品の供給防止のための規制として必要とは言えない。

・職業選択の自由関連で、違憲判決が出ているのはこの事件だけ!

 ⑤【法令違憲】森林法共有林事件(最大判昭62.4.22)

共有で所有している森林を分割する際の、財産権の侵害についてです。

憲法29条1項「財産権は、これを侵してはならない。」

2項「財産権の内容は、公共の福祉に適合するやうに、法律でこれを定める。」

に関する事件です。

ポイント

・財産権は、公共の福祉に適合するように定められている。

・共有林の二分の1以下の持ち分の共有者に分割請求権を否定するのは、違憲である。

 ⑥【法令違憲】郵便法違憲事(最大判平14.9.11)

郵便物の遅れにより損害が生じたことについてです。

憲法17条「何人も、公務員の不法行為により、損害を受けたときは、法律の定めるところにより、国又は公共団体に、その賠償を求めることができる。」

に関する事件です。

ポイント

・郵便法68条、73条にて、一般的な郵便物について国の損害賠償責任を免除又は制限していることに関しては、違憲でない

・書留郵便物や特別送達郵便物について、被害者からの損害賠償請求を認めないということに関しては、違憲である

⑦【法令違憲】在外選挙権制限事件(最大判平17.9.14)

国外に住んでいる日本人の選挙権(在外選挙権)についてです。

憲法15条「公務員を選定し、及びこれを罷免することは、国民固有の権利である」などに関する事件です。

ポイント

・国民の選挙権の制限はやむを得ない事由がなければ許されない

⑧【法令違憲】生後認知児童国籍確認事件(最大判平成20.6.4)

法律上の結婚をしていない夫婦間の子供に、日本国籍が認められるかどうかという内容です。

憲法14条1項「法の下の平等」に関する事件です。

ポイント

・嫡出子か、非嫡出子かで日本国籍を取得出来ないのは法の下の平等において違憲である。

⑨【法令違憲】非摘出子相続分規定違憲事件(最大決平成25.9.4)

法律上の結婚をしていない夫婦間に生まれた子供についてです。

今回は、相続に関する内容です。

前回と同じく、憲法14条1項「法の下の平等」に関する事件です。

 ポイント

・嫡出子か、非嫡出子かで相続分の違いを設けるのは、「合理的理由のない差別扱い」であり、法の下の平等の考えにおいて違憲である。

⑩【法令違憲】女子再婚禁止規定違憲事件(最大判平成27.12.16)

女性の再婚禁止期間に関する内容です。

憲法14条1項「法の下の平等」に関する事件です。

ポイント

・女性の再婚禁止規定は、100日を越える部分については、違憲である。

⑪【適用違憲】第三者所有物没収事件(最大判昭37.11.28)

関税法による貨物の没収時に、第三者の荷物の没収を命じたことに関してです。

関連する憲法の条文は、

憲法29条1項「財産権は、これを侵してはならない」

憲法31条「何人も、法律の定める手続によらなければ、その生命若しくは自由を奪われ、又はその他の刑罰を科せられない」

です。

ポイント

・刑罰により第三者の所有物を没収する場合、持ち主である第三者に告知・弁解・防御の機会を与えるべきであり、これをしないときは違憲となる。

 ⑫【適用違憲】愛媛玉串料訴訟(最大判平9.4.2)

県が神社に玉串料を支払うことは違憲かどうかを争ったものです。

憲法20条1項後段、3項、89条に規定されている、いわゆる政教分離の原則に関する事件です。

ポイント

・公の財産を、神社の祭祀に関わる玉串料、献灯料、供物料等に使用することは違憲である。

⑬【適用違憲】砂川空知太神社訴訟(最大判平22.1.20)

市の所有する土地を、無償で神社施設の土地として使用させることについてです。

関連する憲法の条文は、憲法89条「公の財産を宗教上の組織又は団体に使用させることの禁止」、加えて、憲法20条「宗教団体に対する特権の付与の禁止」です。

ポイント

・市が、所有する土地を、神社へ無償で提供する行為は違憲である。

・本件で「神社の撤去請求を怠っていたこと」については、撤去以外の他の手段の検討も考えられるため、すぐさま違憲とは言えない。

以上13件でした。

お疲れさまです!お読みいただきありがとうございます:)

行政書士試験で出てくるかもしれないので、しっかりチェックしておこうと思います☺️

コメント

  1. syaropon より:

    どれも有名な判例ですね~
    しっかり押さえておけば
    確実に得点につながるはずです。
    頑張ってください!

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